用途が異なるのに混同されがち。両者の違いは?
デジタルマイクロスコープは、光学レンズとデジタルカメラ(CCDカメラ)を使用して、観察対象をパソコンなどのモニターに表示する装置です。つまり、光学顕微鏡の一種になります。もちろん、SEMとは倍率が異なるので、そもそも用途が異なっています。
SEMは、観察領域がナノであることが最大の利点。一方で、観察時の色情報はなく(電子顕微鏡はリアルなカラー、SEMはモノクロ)、的確に操作するには熟練度も求められます。
デジタルマイクロスコープは、観察領域がマクロ~ミクロまで幅広いことが利点です。レンズもズームできる製品が一般的。経験を問わず操作しやすい、という違いがあります。
「デジタル」という名称のせいか、電子顕微鏡=Electronic Microscopeと混同されることが意外と多いデジタルマイクロスコープ(英語名で比べてみると、その違いがわかりやすくなるかと思います)。SEMは「デジタル」ではありません。
ズームレンズを知るTips集
【Tips01】光学顕微鏡と走査電子顕微鏡(SEM)の使い分け
【Tips02】「デジタルマイクロスコープ」と「SEM」の勘違い
【Tips03】「デジタルマイクロスコープ」「SEM」の役割分担
【Tips04】朝日光学のレンズがもたらすデジタルマイクロスコープの進化
【Tips05】朝日光学ズームレンズによるアプリケーションの強み①
【Tips06】朝日光学ズームレンズによるアプリケーションの強み②